電子レンジで野菜を調理すると、ビタミン類が全部破壊されてしまうって、本当ですか?
先日、知人と料理の話をしていた時に、
知人が「電子レンジの電磁波は、野菜のビタミンを実は全て壊してしまうんですよ。今は時短クッキング流行りでテレビの料理番組でもレンジを多用しているけれど、本当は電子レンジは極力使わないほうがいいんです!」
と言いました。
健康オタクの知人が、ある料理研究家(?)の主宰する会に入っているようで(その料理研究家の名前は聞いたのですが忘れてしまいました…ごめんなさい)、そういったメールが知人宛に定期的に送られてくるようです。
でも、家にある料理本(テレビでもよく見かける料理研究家が書いた本や、料理番組の本)を見ても、そういう「ビタミンが全て破壊されてしまう」という記述はありません。
野菜が加熱によって(生で食べるよりは)ビタミンが破壊されやすくなることが多い…というのは聞いたことがありますが、
電子レンジの電磁波で全てのビタミンが破壊されてしまうというのは初耳で、
知人には申し訳ないのですが、内心「それって本当なのかなぁ…」と思ってしまいました。
それがもし事実だとしたら、時短クッキングは不健康クッキングになってしまうし、
電磁波にそこまでのビタミン破壊力があったら、電子レンジそのものが悪者みたいになっちゃいますよね…。
実際はどうなのでしょうか?
栄養学や科学(化学)に精通している方がいらっしゃいましたら、どうか本当のことを教えてください。
どうぞ宜しくお願い致します。
調理科学を学んだものです。
おそらくそのビタミンとはビタミンCをさしていると思います。
確かに加熱により分解されてしまします。
しかしながら、電子レンジでも、鍋でも、壊れることは同じです。
野菜にはビタミンC以外にもビタミンA,B1、B2、B6、E,K、葉酸などなどあります。
ビタミンC以外は確かに加熱で壊れますが、
それ以外は大丈夫です。
鍋でゆでたほうが、水溶性ビタミンは溶け出してしまします。
なお、鍋でゆでると、不要な亜硝酸塩(あく)なども取れるというメリットがあります。
野菜の種類により、方法を選ぶのが一番と思いますよ。
全部というのは違います・・・温まるのは、原子間結合の回転と振動と伸縮によるものです。
少なくともスチーム式なら壊れることはないでしょう
熱に弱いビタミン類は確かに破壊されますが、それは他の調理法でも同じ。
逆に「ほうれん草のおひたし」を作る場合、沸騰湯でゆでると栄養分はお湯に流出しますが、電子レンジではありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿